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「 M 」三十三回目

巨大なそれは、ブルンと筒状の巨躯を震わせ、口らしき部分から鈍い雄叫びをあげた。「駄目だ!こいつは攻撃して来るぞ!今までの奴は蟻でいえば働き蟻にすぎない。こいつは、兵隊蟻だ!」緒方は、ゆかりとたけしを自らの背後にかばった。兵隊蟻は、鎌首をもたげ、先端がズルリとめくれあがり、硬質の嘴が現れた。こいつは、ゆうに2メートルはあり、嘴だけでも20センチはあった。あの股間にへばり付いていた奴の10倍ほどの大きさだ。緒方はいった。「も一度、旅館に戻ろう。あそこに消火器があったはず」いうが早いか、緒方は踵を返した。

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