緒方の推論が続いてる時、外で音がした。カサコソと乾いた音が!緒方は、厳しい顔になると、ゆかりの手を取った。障子を少し開けると素早く外を見た。「クソッ!思ったより素早い」緒方は、ゆかりとたけし君を立たせると、「奥に向かって走れ!」そう言って強く背中を押した。ゆかりは、疑問を口にする余裕もなく駆け出したが、その刹那、チラリと後ろを見た。一瞬、息が止まった。障子を薙ぎ倒して、そいつらが押し寄せて来た。巨大なウジ虫のような胴体、そこから節ばった長い足が何本も突き出ている。そいつは、一体ではなかった。
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「 M 」三十回目
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