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「 M 」二十六回目

緒方は、話しを続けた。

「みんな言う事は、一緒だった。父が父でなくなった。兄が兄でなくなった。見掛けは一緒なのに。僕は、神経の薬を渡すのみだった。

そのうち、彼女達はもっと別の悩みを語りだした。彼らの股間がおかしいというのだ。

はっきりいうと、人間の物と思えないほど不気味だと。彼女達は、みな一応にそんな事を言い出した。

僕は、その時点で、これは単なるヒステリーではないと思い始めた。ちょうどその時、ゆかりさん、貴方が僕のところにやって来たというわけだ」

緒方は、そういってゆかりを見た。


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