「男性器の幻覚に襲われる。まさに、これは精神的なものです。ゆっくり、休んで、安定剤を服用し、何もかも忘れなさい、といいたいところです。でも、少しおかしいのですよ」緒方医師は、しきりと顔を振った。「何が、おかしいのですか?」ゆかりは、問うた。「湯治屋でしたよね。お泊まりの旅館は?あそこには、たけし君くらいの子供はいます。でもね、老夫婦はいないんです。たけし君の父母はいますが、お爺さんやお婆さんはいないはずです」緒方医師がそういうと、ゆかりは目を見開いて「あれは老夫婦です!」憤然とそういった。
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