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「 M 」十八回目

緒方は、あとは何もいわず薄暗い廊下を進んだ。長い廊下の突き当たりに、たけし君の部屋がある。「やはり、居た!」緒方は、背後にゆかりをかばった。ゆかりは、その背中越しに、そいつを見た。暗いとはいえ、庭から差し込む明かりで物の形は、ハッキリとわかる。天井の隅に、へばりつくようにしてそいつは居た。嗚呼、その形!クモ!巨大なクモ!いや、クモではない。確に、四方に伸びた触手は、クモのそれである。だが、胴体は、クモというより、ウジ虫に近い。茶褐色に近い肌色、うねうねとうねる気味悪い筒状の先が鎌首になっていた。

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