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「 M 」十三回目

ゆかりは、緒方に、さっき見た、奇妙なものの話しをした。

「くも?あのクモですか?」

緒方は、指をくねくねさせた。

「以前、図鑑で見た事があるんです。胴体があってそこから触手のような脚が出てる奴」

「捕虫グモですね。でも、あれはせいぜい数センチ」

「私が見たのは、少なくともその10倍くらいはあった」

ゆかりは、木と木の間にへばりついてたそれを思い出していた。

緒方は、目を閉じた。

「グロテスクな男性器を持つ少年と老人、そして巨大なクモ。すべてゆかりさんの幻覚として考えられたらどんなにか楽だろう」

ガサッ!音がした!

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